みんたた!

「みんたた!」:みんなでたたこう聖書とメッセージ研究のコーナー

2010年4月のテーマ: 「カインとアベル」

日本語訳聖書の版権は財団法人・日本聖書協会に帰属します。
当教会は、ホームページ上での聖書の引用に関して、
日本聖書協会の認可を受けています。

「みんたた」indexに戻る 

■創世記 4章1~16節(新共同訳・旧約・p.5~6)

みなさん、イースターおめでとうございます。
復活祭にふさわしく、新しい気持ちで2010年も元気に生きることができるように、祈りつつ進みましょう。
さて、みんたた2010年4月のテーマは、愚峰さんのリクエストにより、創世記4章1~16節「カインとアベル」とします。新共同訳による日本語テクストは以下の通りです。

創世記4章1~16節(新共同訳)
1 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
2 彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
3 時を経て、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。
4 アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主はアベルとその献げ物には目を留められたが、
5 カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。
6 主はカインに言われた。
 「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
7 もしお前が正しいのなら、顔を揚げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」
8 カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。
9 主はカインに言われた。
 「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」
 カインは答えた。
 「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」
10 主は言われた。
 「何ということをしたのか。お前の弟の血が土に中からわたしに向かって叫んでいる。
11 今、お前は呪われる者となった。お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。
12 土を耕しても、土はもはやお前のために作物を生み出すことはない。お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
13 カインは主に言った。
 「わたしの罪は重すぎて負いきれません。
14 今日、あなたがわたしをこの土地から追放なさり、わたしが御顔から隠されて、地上をさまよい、さすらう者となってしまえば、わたしに出会う者はだれであれ、わたしを殺すでしょう。」
15 主はカインに言われた。
 「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」
 主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。
16 カインは主の前を去り、エデンの東、ノド(さすらい)の地に住んだ。

このあと、カインが子孫を作り、またアダムとエバの間に新しい息子(セト)が誕生するなどの記事が続きますが、一応今回はここで切りたいと思います。
以上、みなさん、どうぞたたいてください。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/04 (Sun) 13:15:19
ちなみに、新改訳との大きな違いは……

*********************************

新改訳の4節では、アベルは「最上のものを持って来た」となっています。それから……

7 あなたが正しく行なったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行なっていないのなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである。
8 しかし、カインは弟アベルに話しかけた。「野に行こうではないか。」そして、ふたりが野にいたとき、カインは弟アベルに襲いかかり、彼を殺した。

11 今や、あなたはその土地に呪われている。その土地は口を開いてあなたの手から、あなたの弟の血を受けた。
12 それで、あなたがその土地を耕しても、土地はもはや、あなたのためにその力を生じない。あなたは地上をさまよい歩くさすらい人となるのだ。」
13 カインは主に申し上げた。「私の咎(とが)は、大きすぎて、にないきれません。

*********************************

日本語として大きく違うところは、こんな感じです。
ではみなさん、どうぞ!

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/04 (Sun) 16:36:47
イースターおめでとうございます。
神様と共に歩める一年でありますように。

最初から脱線気味な質問なんですが、アダムとエバは神に禁じられた
善悪の知識の木の実を食べたからこそ、恥じらいを知り、カインとアベル
を産んだと言う考えはおかしいでしょうか?

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/05 (Mon) 11:25:56
すいません。
恥じらいを知ったことが、子どもを作ることになぜつながったゆくのか、がぼくにはよくわからないんですが……。
どういうことでしょうか?

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/05 (Mon) 19:01:45
すみません。私、考えすぎなんでしょうか?恥ずかしいと思い、
隠したりするから興味がわいて性欲が生まれるのかぁ..?と思ったのですが。
いけないと思うとつい...みたいな感じです。
こんな事考えるのは私だけだったんですね。お恥ずかしい限りです。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/05 (Mon) 19:30:52
>私だけだったんですね

そんなことないと思います。
善悪の知識の木の実を食べたことにより、生物学的性差を意識するようになったと解釈すれば、おかしくはありません。
ですから、善悪の知識の木の実を食べる前は、生物学的性差を意識することはないですから、よって、子を産むことはなかった、ということになります。
まぁ、あくまでも、一つの解釈ですが・・・・

私は、積極的には賛成しませんが、気持はわかります。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/05 (Mon) 21:42:53
んー……例えば、人間以外の動物が、裸である事に恥じらいを覚えるから子づくりをするわけではないですよね……。
人間以外の動物がすべて善悪の知識の木を食べたということは書いてありませんし。

いや、人間の性行動はほとんど本能ではなく、それに乗っかった別の複雑な要素からできている、とは思います。
もし、他の動物と人間が同じだったら、発情期しか性行動しないはずですもんね。
だから、人間は大脳皮質でセックスする、とは思っているんです。
だから子づくりに励む為以外の理由で人間は性行動をとりますでしょ。むしろ、必死に避妊に励んでますよね。

だから、他の動物とは違うんだよ、という意味で、善悪の知識の木の実、というんだったら、まあそれでもよしとしますか、あっはっは……。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - ノンクリ
2010/04/05 (Mon) 21:51:59
>恥ずかしいと思い、
隠したりするから興味がわいて性欲が生まれるのかぁ..?

to にじはさん
 いや、鋭い考察です。エロというか、人間の性欲の本質を鋭く突いていらっしゃる。そうなんですよね、変に隠したり、抑制しようとしたりすると、余計に囚われるものなんですよね、性欲って。逆にヌード、全裸であってもあまりにあっけらかんとされると、ちっとも興奮しない、何にも感じない、っていうのはありますよね。

 イメージと違って聖書をよく読むと、禁断の実を得られた知恵ってこの「裸に対する恥じらい」だけなんですよね。でも、裸を恥じらう動物は人間だけで、それこそが人間の人間たる所以かもしれず、冗談でもおちょくりでもなく、結構重要だと思いますよ。

 あと、神様は肉食系であるとか、これまたイメージと違って「カインの徴」というのは悪人の烙印ではなく、保護の為の徴なんですね。つまり、死んだアベルの仇を取りたがる連中に対する神様の牽制、ってわけで、いろいろと発見があって面白いです、この辺りは。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - トマス
2010/04/05 (Mon) 23:19:44
善悪の木の実を食べたから羞恥心が生まれたのではないか、というにじはさんの目の付け所は面白いと思います。ただ、話の流れから言えば、「楽園追放」の直前に神が言ったことですが、人が命の木の実も食べるかもしれない、と言って心配しております。ということは、エデンの園にいる時も人の寿命には限りがあったと考える方が自然だと思いますね。だとすると、エデンの園においても人を含めて生殖ということは想定内のことだったのかな、という気がします。ま、実際には順番としては楽園追放の後にアベルにしてもカインにしても生まれてくるわけではありますが…。
もっとも、命の木=永遠のいのちとは明示されていなかったと思いますので、そこを突かれると私のロジックは弱いですよね。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/06 (Tue) 19:46:33
皆さんの書き込みを読んでますます自分のひねた性格(スケベ?)が明らかに
なっているようで、お恥ずかしい限りです。楽園追放の後にエバを「知った」と
あったので妄想?が過ぎました。

確かに、生殖行動は本能ですもんね。人間だけが必死に避妊に励んで..笑えます。
蛇は命の木の実も食べろと言ったらどうなっていたのか..。

■Re: みんたた4月「カインとアベ - 爽歌―Sayaka
2010/04/06 (Tue) 21:00:28
話変わりますが
カインが、殺されるとわめいてますが
カインを殺そうとする者は誰の子なんでしょう?
アダムとエバの子?
それとも神さまがアダム・エバ以外に造った人間でしょうか?
そもそも人間ではなく他の生き物でしょうか?

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師 Home
2010/04/06 (Tue) 21:13:13
>にじはさん
「知る」というのは、この場合「夫婦生活」のことを指しているというのは通説になってます。
それから、「生殖行動は本能だけど、人間の性行動は本能じゃない!」というのが私の持論です(笑)。

>爽歌さん
これは多分どこの民話でもそうなんですが、自分たちの祖先は「人間の祖先」ということになっていながら、旅をすると他の地域の他の人間に会う、という「現実」にも忠実にならざるを得ない、ということだと思います。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/07 (Wed) 21:31:56
富田先生
この場合「夫婦生活」を指している...と言うことは、楽園時代にも
エバは懐妊の可能性があったということなんですね。
確かに人間は本能のみで..と言った感じではありませんね。理性は人間の大切なものでしょう。

カインが羊を飼う者になっていても、同じ結果になっていたのか、
そもそも二人の性格が異なっていたからこそこんな結果になったのか?

万能の神様が「お肉だけ受け取ったらこんな結果になりそうだ」と分かって、カインが努力して
作った作物なんだし、ととりあえず貰ってくれるとか、カインも「じゃあ次から羊2匹にするか」
とちょっと譲歩があれば良かったのに...。
神様が人間に「私は肉食です。今後よろしく」と教えるための教訓なんでしょうか?

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/08 (Thu) 16:32:48
小職は、
『神様が人間に「私は肉食です。今後よろしく」と教えるための教訓である』
の考え方に1票入れます。 

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/08 (Thu) 20:44:12
アダムとエバの夫婦生活の話と、カインとアベルの話を分けたほうがいいような気がするんですが(笑)。単にスレを分けた方が、と思うだけですけど。

といいながら、面倒なので、ここで語ってしまいますが、「性行動は本能だ」という物言いに違和感を感じるのは、人間の性行動が、生殖とは関係ないような欲望や衝動に根ざしている、という理由からです。
異性を好きになる人がいれば、同性を好きになる人もいる。
同年輩の人を好きになる人がいれば、とんでもなく年齢の離れた人を好きになる人もいる。
子どもがうめる年齢にセックスする人もいれば、老人になってもする人もいる。
単純な性行為が好きな人もいれば、SMみたいなシチュエーションを愛する人もいる。
……そういうことで、「本能ではなく理性」と言っているのではなくて、「本能ではなく、別の複雑な要素による無意識的な衝動」と思うのです。
無意識的な衝動なので、それを人は「本能」と呼びたがるのですが、「本能」というのは他の動物の、純粋に生殖のみの性行為のことを指すのであって、それとは違う何かがあるんだよ、ということを、私は言いたいのです。

ところで、カインとアベルの物語ですが、私も神さまが「私は肉食だよ」と言いたかった、というのに1票入れます。

これは遊牧生活をしている民族が、農耕生活をしている定住民の献げ物よりも、神は私たちの献げ物を喜んでくださる。しかし、定住民は俺たち遊牧民を敵視して、厄介者にし、集落に近づくと命を奪うやつまでいるんだ……というメッセージを暗に伝えるために生み出した物語ではないかな、と私は思っているのですが……。
なぜ定住民は我々遊牧民を蔑み、いじめ、殺すのか。それは、神が私たちを、その献げ物の故にひいきされたからである、という……。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - ノンクリ
2010/04/09 (Fri) 23:33:48
 しかし、いくらお肉が好き、とはいえ無神経だな、神様も、と思うのは私だけでしょうか?いくら、好みでないとはいえ、カインが丹精込めて作って捧げたものをあからさまにシカトでしょ?ムッとするのは当たり前ではないかと・・。
 せめて、「ありがとう(ウソでもいいから)、でも、私は肉食なんだよ」くらいのことはいえよ・・、と思うのですが。

 弟殺しはやりすぎにしても、そりゃヒネくれますよ。いつものことながら、誰もが思うことながら、「なんで、こんな奴が神なんだ??」っていいたくなりますね。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師 Home
2010/04/10 (Sat) 07:12:24
いや、ですからね、いつも聖書を読む時は(聖書でなくてもそうかも知れませんが)、「神はこういう方だ」ではなくて、「ああ、あの時代のこの人びとは、神さまをそういう風にイメージしたんだなあ」という風に、ちょっと突き放して見た方がいいように思うんですよ。

被害者意識は、遊牧民の方にあった、だから復讐のような意味を込めてこういう物語ができあがっていったと思います。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/10 (Sat) 09:17:59
>あの時代のこの人びとは、神さまをそういう風にイメージしたんだなあ
ものすごく納得。確かに神様が肉食かどうかは神様にしかわかりませんね。
だからこそ神様が「肉しか受け取らなかったら殺してしまうことを想像できなかった」
のではなく「殺してしまうのが重要できっかけが奉げ物の内容」なのかもと思いました。

厳しくて、愛にあふれ、私たちを導き、見守ってくださる。これが神様の一部分なのか
もしくは全く別な姿なのか人間には理解できないものです。
「こうあって欲しい」と言う人間の神様のイメージ、そして人間が肉好きだから
「神様も好きに違いない」と言うイメージなのかもしれませんね。
(これはQ&Aにもありますよね)

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/11 (Sun) 06:22:11
「神は弟を愛し、兄を憎む」という考え方をする人もいるみたいです。

根拠は以下6つ
 ①カインとアベル
 ②イシマエルとイサク
 ③ヤコブとエサウ
 ④マナセとエフライム(祖父ヤコブのエフライムびいき)
 ⑤イスラエル民族が出エジプトをする時、神はエジプト
の初子という初子をことごとく撃った。
 ⑥契約の箱をかつぐ民は、次子のレビ

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - トマス Home
2010/04/13 (Tue) 00:28:59
>弟を愛し、兄を憎む
面白い考え方ですけど、私はちょっと微妙かな。古代のイスラエルでは長子が他の子の2倍を相続したと言いますから、むしろ例外的であるだけにnanaさんが挙げてくださった事例が文字として残った可能性もありますね。
もっとも、弟を愛して兄を憎むという考え方が当たっているとしたら、新約では放蕩息子の読み方が少し変わるかもしれませんね。父は弟の方がもとから好きだったんだ、というのが背景にあるとしたら、たいていの教会で話されている説教は崩壊?

遊牧民族の中には長子相続ではなく末子相続が基本という所もあるようですね。安易にイスラエル民族の話に被せてはいけないとは思うのですが。ジンギスカンもそうだったと何かで読んだような…。そこから発展させると、これも安易に決めつけてはいけないですが、長子相続が基本となるのは農耕民族的なのかも。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - トマス
2010/04/13 (Tue) 00:39:28
>私は肉食と教える教訓
当たっているような気もしますけど、あえて反論してみる(笑)

創世記の神話が起源として何処まで遡りうるのか、というのは私には何とも判りませんが、口承の伝承から文字になってゆくのは王国時代でしたよね。とすると、イスラエル民族のルーツ(の一部?)が遊牧民族であったとしても、実際の生業という点で農耕民化してからかなりの時間が経つと思います。にもかかわらず彼らの神が肉食であり続けたのかどうか、ちょっと慎重に考えてみてもいいような気もします。それに律法の規定で見る限りは神殿への献げ物には(肉類重視には違いないけど)農作物のたぐいも相当に入っているような気もします。

まぁそれでも彼らが自分たちのルーツは(あるいは自分たちはその時点でも)農耕民ではなく遊牧民だというアイデンティティを持っていた、と言うことかもしれないのだけど。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/13 (Tue) 07:30:38
>神は弟を愛し、兄を憎む
色々な根拠がありますね。気付いた人すごいです。

だとすると、ちょっと気になるのがレビラート婚。
あれは長子優先の考えがよく現れてような気がしますし。
弟優先ならオナンが殺されたのは何故かなぁ?と言う気がします。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/14 (Wed) 09:20:53
トマス先生、にじはさん、へ

勉強になりました。(放蕩息子、末子相続、レビラート婚etc)
有難うございます。 

で、調子に乗って、もう一つ。

>主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。

ということは、この時点の登場人物は、アダム、エバ、カインの3人です。
親である、アダム、エバが、彼を撃つことは、考えられないので、他にも、人間がいたと推察されます。
とすると、この人たちは、誰が造ったのでしょうか。
もしかして、アダム誕生の前に神が男性と女性を創造さたとありますが、この人達を指しているのでしょうか。
または、全く別の神が造ったのでしょうか。
それとも、猿から進化した人間なのでしょうか。

ということで、例えば、私たち日本人の祖先は、アダム系なのでしょうか。
それとも、別系統で、ノアの洪水で生き延びた人達、または、洪水に遭わなかった人たちなのでしょうか。
考え出すと、キリがありません。
解釈はいろいろあっても、正解はないのでしょうね。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - hotaro
2010/04/14 (Wed) 23:09:07
いつも、長子よりも弟をひいきする神について。
もし、その社会が、家父長制で、長子が全部相続しているような社会であれば、神は、弱い立場の弟を養護する。これは、律法の中で、頻々と、寄留の他国人、やもめと貧しい者の権利を擁護せよ、と書いているところから浮かび上がってくる旧約の伝統の一つと考えられます。
供え物としての肉と農産物。
定住しているか、遊牧しているかに限らず、家畜を食わすためには、ざっとその7倍(カロリー換算)の飼料作物が必要だ、ということを考えると、肉の供え物のためには、より多くの労働が必要です。だから、価値がある、ということにはなります。遊牧民は、定住農耕民の周縁部にいて、なるほど略奪をはたらいたりもするけれど、一方では、交易に関わったりして、定住民には入手できない文物を他国からもたらすこともあるわけですから、彼らが融和して、平和に共存する、というのは昔も今も重要な課題だと思います。
更に、加害者カインに印をつけて、誰も彼に復讐できないようにする、というのは、復讐が当然視される社会にあっては、驚くべき思想ではないでしょうか。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/15 (Thu) 18:56:19
私は、旧約の神は乱暴な恐ろしい神で、新約の神は愛の神、
といった固定観念をもっております。

ですので、「神は、弱い立場の者を養護」(殺人前の弟と殺人後の兄)という解釈には、正直、驚きました。
しかし、よくよく考えると、支持したくなってきました。
というか、このように、解釈したい気持ちになりますね。
「カミ」ですもの。 

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/15 (Thu) 23:54:23
nanaさん

またまたワクワクするネタをありがとうございます。
確かに、カインを撃つ者、後にカインの妻となる者等神様は他に人間を造っていそうですね。
となると「人間は産まれながらに罪人」と言われるのはアダムとエバが善悪の木の実を
食べたからと言う話も聞いたことあるような気がするのですが、だとしたら人間の中でも
アダム系は罪人だけど、別系統に罪のない人がいたりいるのでしょうか?

神様が怒って女性に出産の苦しみを与えていますがごくまれに、陣痛を感じないと言う
何とも羨ましい人がいるのはそのせいなのかとまた脱線した考えまで...。

それとhotaroさんの「神は、弱い立場の者を養護」(殺人前の弟と殺人後の兄)という解釈。
私も支持したくなってきました。確かに神様はどんなに罪深い人間でも愛して下さいます。
楽園を追放されたエバだって「主によって」身ごもるんですもんね。

■Re: 確かに神様はどんなに罪深い人間でも愛して下さいます - 入谷
2010/04/16 (Fri) 19:55:22
随分奇妙な愛しかたをなさるのですね、と一言文句をつけたい気分です。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/17 (Sat) 02:30:54
入谷さん。少し言葉が足りないかも知れません。
「どんなに罪深い人間でも愛してくださる」ということが「ずいぶん奇妙な愛し方」になるのでしょうか。
そのあたり、やや簡単すぎて、にじはさんに対しては多少キツい印象を与えるような気がするのですが……。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 入谷
2010/04/17 (Sat) 07:10:38
富田さん、ご指摘ありがとうございます。

念頭にあったのは、罪もなさそうな嬰児がむごい殺され方をされている暗い世相です。

私が文句をつけたいのは、にじはさんの言に対してではなく、そのような神の意思表明あるいはその沈黙に対してです。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - 牧師
2010/04/17 (Sat) 09:06:10
わかりました。ありがとうございます。
そうですね。本当に神がこの世を愛しているのか、と思わざるをえないことがたくさん世の中で起きていますね。

先日『現代人はキリスト教を信じられるか』(ピーター・バーガー著、森本あんり他訳)を読みましたが、同じような問いを見つけました。
もし神が本当にいるなら、なぜこの世で罪のない子どもたちが殺されているのを放置しているのか(罪のある大人が殺されていいとは言わないが)。
ほか、ある雑誌で、同じ森本あんりさんとアリスター・マクグラスさんの対談でも読んだのですが、無神論者の怒りは正当なんですよね。
神がもしいるなら、どうして罪のない人たちが、災害によって、そして人間の暴力によって死んでいかなくてはならないのか。その怒りは正当です。
だから、無神論というのは、信仰が足りないとか冒涜だとかではなくて、神に対して心底から人間への愛を求めるが故に、行き着く結論とも言えるわけです。
それに対して、キリスト教はどう応えてゆくのか、が問題ですよね。

遠藤周作さんの「共に苦しみ、泣く」イエスは、そのひとつの答のようではあるのですが、賛否両論があります。
私も、否定はしませんが、それが全てではないという気がします。

神がもし本当に神の名にふさわしく全能ならば、カインがアベルを殺すまえに、どうして止められなかったのか。後になって裁いて罰を与えるなど、誰でもできることだ、という疑問がわきあがってまいります。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/17 (Sat) 16:07:42
富田先生

書き込みありがとうございます。
実は先日の書き込みの真意がつかめず、悩んでおりました。
そして思い出したのが、先生が以前ブログに書かれていた「デスノート」の解説。
入谷さんも世の中の理不尽さに対する色々な気持ちで、書き込まれたのかなぁと思いました。

私も昔、絶えられない経験をした時にやっぱり神様っていないんだと思ったりしました。
「しるしを求めてはいけない」と言われても、やっぱり求めたいです。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - nana
2010/04/17 (Sat) 17:39:51
今、最寄の図書館で『現代人はキリスト教を信じられるか』(ピーター・バーガー著、森本あんり他訳)を予約しています。
読むのが、今から楽しみです。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - エレンタール
2010/04/20 (Tue) 23:41:41
末子相続については、財産は末子に継がせても、家督は長子に継がせることが多いようです。

あと、性欲については、確かに文化的なものも大きいですが、やはり根底にはしっかり生物学的基盤があると思います。ボノボのように、快楽としてのセックスが本能としてある生物は人間以外にも存在します。
人間はヘテロオンリーではないことは自明ですが、しかしすべての社会がヘテロオンリーでなく同性愛に比較的寛容であっても、ヘテロメインであること、熟女萌えやロリコンなど性癖はさまざまですが、傾向を見ると男が若い10代や20代前半の女に欲情しやすいこと、これらは性欲・セックスというものがもつ微妙さ(生物学的基盤としての繁殖と快楽と文化的慣習の混交)を示していると思います。

■Re: みんたた4月「カインとアベル」 - にじは
2010/04/22 (Thu) 19:50:33
神様はどうしてカインがアベルを殺してしまうのを止めなかったのか?
なぜ神様に喜ばれる事をしたアベルが殺されなければならなかったのか。
考えれば考えるほど分からなくなってくるのですが、神様が伝えたかったのは
「人を殺してはいけない」でしょうか。

神様がお造りになったものを最初に壊した(殺した)のは人間ですよね。
そんな事をした者はいつまでも、許される事無くその魂までもさまよい続ける。
アダムとエバはもとは一人の人間なので殺意は生まれにくいのでその子供の
カインとアベルが選ばれたとか?(可哀そうですが)兄弟って最も身近な競争相手ですし。
そういう意味で「殺されなければならなかった」のでしょうか。

「みんたた」indexに戻る


三十番地キリスト教会の玄関に戻る
三十番地キリスト教会の案内図へ進む

三十番地キリスト教会の礼拝堂案内に戻る
大礼拝堂に入る
小礼拝堂に入る
ブラザー・トマスの小チャペルに入る
「キリスト教・下世話なQ&A」コーナを訪ねる