みんたた!

「みんたた!」:みんなでたたこう聖書とメッセージ研究のコーナー

2013年10月のテーマ: 「ソドムとゴモラの滅亡」

日本語訳聖書の版権は財団法人・日本聖書協会に帰属します。
当教会は、ホームページ上での聖書の引用に関して、
日本聖書協会の認可を受けています。

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創世記19章23-29節「ソドムとゴモラの滅亡」

2013年10月のみんたたテーマは、毛利さんのリクエストで、「ソドムとゴモラの滅亡」を取り上げたいと思います。

ただ、ソドムとゴモラにまつわる話は、創世記18章16節から19章38節までにわたります。
ですから、一応ここにはソドムとゴモラの滅亡のシーンだけを引用しますが、書き込みをされるみなさんは、できればお手元の聖書で、創世記18章以降からに目を通していただいた上で、ご意見をいただければ、と思います。

もちろん、できればのことですので、そうでなくても書き込みはご自由ですが。


では、下記にソドムとゴモラの滅亡の場面を引用します。新共同訳聖書です。



********************



創世記19章23~29節


23 太陽が地上に昇ったとき、ロトはツォアルに着いた。

24 主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、

25 これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。

26 ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。

27 アブラハムは、その朝早く起きて、さきに主と対面した場所へ行き、

28 ソドムとゴモラ、および低地一帯を見下ろすと、炉の煙のように地面から煙が立ち上っていた。
29 こうして、ロトの住んでいた低地の町々は滅ぼされたが、神はアブラハムを御心に留め、ロトを破滅のただ中から救い出された。



********************



以上、ご自由にたたいてください。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - tomita@iChurch.me
2013/09/30 (Mon) 16:54:47

補足として、前後の文脈を紹介しておきます。

創世記
18章16~33節……主はアブラハムにソドムとゴモラの罪が重いので滅ぼすと告げる。アブラハムは「ソドムの町に50人正しい者がいれば、町全部を赦そう」という主に対し、「45人いれば」、「40人いれば」、「30人いれば」……と交渉を重ね、最終的にはソドムに10人の正しい者がいれば滅ぼさないという確約をとりつける。

19章1~29節……2人の御使いがソドムにやってきて、アブラハムの甥のロトの家に泊まる。そこにソドムの町の男たちが押しかけ、「あの2人を連れて来い、嬲り殺しにしてやる」とわめく。2人の御使いに促されて、ロトと妻と2人の娘はソドムを脱出する。ロトの一家が脱出すると、主は天から硫黄の火を降らせ、ソドムとゴモラを滅亡させる。ロトの妻は後ろを振り向いてしまい、塩の柱にされる。

19章30~38節……ロトの2人の娘は、父親から子種を受けようと言って、父親にぶどう酒を飲ませ、父親と寝て、子どもたちをもうける。姉の子孫はモアブ人の先祖、妹の子孫はアンモン人の先祖になった。

以上です。参考になりますでしょうか。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/09/30 (Mon) 22:42:53

リクエストの理由からいきなりそれますけど、

アブラハムが10人で「値引き交渉」を打ち切ったにはそれなりの目論見があって、ロト夫婦、未婚の娘2人(既婚と思っていた?)、既婚の娘(複数)と婿(複数)、これで10人になる。ソドムは滅亡を免れる。
ということだったのではないか、とする解釈がありますね。

なぜかロトは息子(複数)には急を知らせていません。見捨てたのか、たまたま不在だったのか、すでに他の町に住んでいたのか、はたまた最初から娘ばかりだったのに「神の使い」が息子もいると勘違いしてたのか。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 入谷
2013/10/01 (Tue) 19:26:57

19 : 5 - 8 
「今夜、お前のところへ来た連中はどこにいる。ここへ連れて来い。なぶりものにしてやるから。」
ロトは、戸口の前にたむろしている男たちのところへ出て行き、後ろの戸を閉めて、言った。
「どうか、皆さん、乱暴なことはしないでください。実は、わたしにはまだ嫁がせていない娘が二人おります。皆さんにその娘たちを差し出しますから、好きなようにしてください。ただ、あの方々には何もしないでください。この家の屋根の下に身を寄せていただいたのですから。」

こいつ、最低。時代と場所の制約には関係ないようにおもいます。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 毛利
2013/10/02 (Wed) 23:08:24

取り上げて頂きありがとうございます。

神との交渉が成立したにも関わらず、それでも滅ぼされてしまう街、そしてその滅び方があまりにもリアリティがあると感じたので、今回テーマとして提案させて頂きました。

ただ、それが発端だったとは言うものの、その先にはもう少し「書くと私の人間性を疑われる」ものまで見てしまいました。

震災があると「何も悪いことしていないのに、どうして?」と表現されることがありますが、私は「はて、本当に悪いことは何もしていないのだろうか?」と思うのです。

確かに時代劇に登場するような極悪人は、そんなに多くないでしょう。でも、周囲をざっと見渡した時に「小悪党」は大勢居ます。誰かを意図的に傷つけている人達、誰かを意図的に陥れている人達、誰かを意図的に攻撃している人達、そしてそういう様を「関わると面倒だから」と知らん顔する人達。私はそんなことしない、なんて綺麗事は言いません、上に書いたことは全て私自身、「やってきたこと」ですし「これからもするであろうこと」です。無意識の内に傷つけてしまっている場合には防げないかもしれませんが、意図的に他人に危害を加えることは、誰しもしていることではないでしょうか?それは悪意から来る場合もあれば、自分の保身の為という場合もあります。

ソドムとゴモラに登場する悪人は確かに誰の目にも明らかに悪人であるように描かれています。ロトの行動も今の時代から考えるととんでもないことですが、それはさておき一応当時は「良い人」として描かれています。

しかし実際の社会に目を向けると、小悪党がゴロゴロしています。コンプライアンス重視と言いながら、法律スレスレで盗作している企業、日本には電気が必要だが地球温暖化を考えると安全な原発が良いと御用学者を並べて原発ビジネスを続ける原発マフィア、金をもらっているのだから遊びや中途半端な気持ちで仕事をするのは良くないと正義のようなことを言って人々を過酷な労働環境に押しこむ管理職や経営者。

私のような曇った目から見ても明らかに小悪党である連中を、神の目には善人に見えるのでしょうか?つまり「信仰心が足りないから神が怒った」以前に(そういう主張をする頓珍漢な牧師や宗教指導者も居るそうですが)、信仰心の有無とは無関係に、人間はろくな生き物じゃないのではないか、と思うわけです。

被災者は確かに被害者ですし、事件に巻き込まれた人達も被害者です。それは分かるのですが、「悪いことをしていないのに」というのは、ちょっと過大評価をし過ぎではないのかな、と感じています。「天罰が下る」程の悪人ではなく、ちょっとした懲罰程度で済む小悪党だとしても、それでも(自分を含め)人間は神から黙認されているから生かされているだけなのかな、と。

過激な内容ですみません。ただ、どうにもこうにも「悪くない」と人が判断している基準がおかしい気がするもので。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/04 (Fri) 21:14:00

>悪くない
うまく纏まらないのでまたそのうちに。でも、判る気がします。煉獄をやめちゃったところに繋がるムリがあるのかな?と思うのはいささか方向違いでしょうか。


>硫黄の火
ところで、天から火が降って焼き尽くしたというのではなく、硫黄の火が降ったというのが昔からピンと来なかったんですね。とりあえず思い付くのは火山性ガスということでしょうけど、死海周辺て火山性ガス出てましたっけ?どうもそのあたりの地誌に疎くて。

と思っていたら、当たっているかどうか判りませんけど、先日面白いネタを発見。古代ギリシャきっての叙事詩、オデュッセイアの終盤近くに、硫黄を燃やして屋敷を清めたという箇所があるのです。主人公のオデュッセウスが苦難に充ちた旅からようやくイタキに帰り着き、屋敷に居着いた悪人どもを退治したあと、硫黄を燃やした煙で清めた、と。
古代地中海世界に共通するものがあるのであれば、ソドムとゴモラについても単に焼き払ったのではなく、硫黄で焼き清めたということかもしれませんね。

でもなんで硫黄なんだろう?


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 毛利
2013/10/06 (Sun) 21:31:11

硫黄についてですが

> 26 ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。

の部分に引っかかります。物語上は神の命令に背いたから、ということになっていますが、実際には「見てはならない光」を見てしまったのではないか、例えばレーザー光線のようなものだったのではないか、等と考えます。

何かの物語から引用したのかもしれませんが、これは実際に起きた出来事を当時の人達が無理矢理に解釈した結果なのではないか、と。だから果たして本当に硫黄だったのか、それとも後から「硫黄のようなもの」ということで話を作ったのではないかと考えます。そもそも後ろを振り向いたから塩になったとか、硫黄が降ってきたとか、それを「実際に目撃して、かつ塩にならなかった人」がいたから物語を書けたのですよね。そんな第三者的な存在が居たとは、どうにも思えません。

ファンタジー過ぎるかもしれませんが、出エジプトでの出来事(空から食料が降ってくる、火を吹いて人々を導く、無駄に旅をさせられる)やソドムとゴモラについて、どうにも「フィクション」にしては、あまりにも不自然で、後付をして物語の体裁を保っているような、そんな印象を受けませんか?

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/09 (Wed) 18:18:38

相変わらず外堀を埋めるようなネタばかり投下しておりますが…、


創世記の物語というのはどのみち現代的な意味での歴史記述ではないわけですけど、アブラハム物語の最初から読んでいくと、ソドムとゴモラが壊滅したのはこれで2回目なのですね。14章を見ますと、ソドムとゴモラが戦争に負けて略奪されていることが書かれています。

ロトと家族も捕虜になり、財産も奪われた。それを聞いたアブラハムが手勢を率いて追撃して取り戻している。という記事があります。別段その時点でソドムとゴモラに罪があったようなことは書かれておりません。むしろ、アブラハムとロトの関係、ロトとソドムの町(の人々)との関係、あるいはアブラハム家族の規模、などなどを考える時には何某ヒントになる箇所かもしれません。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/11 (Fri) 20:54:42

この物語をヨセフスはどう描いているのかな、と思っていつものようにちくま学芸文庫版で見てみますと、

面白かったのがロトの妻のくだり、「神に固く禁じられていたにもかかわらず、好奇心から町の運命を見定めようと、逃走中にたえず町の方を振り返ったため塩の柱に変えられてしまった」とあります。日本語の聖書だと、ただ一度振り返ったように読める翻訳がほとんどだと思いますけど、何度も振り返ったという伝承もあるのですね。
これはまた随分とニュアンスが違ってくるような気がします。

町の人がロトの家を襲ってくるくだりも、「暴力を加えて彼らの美しい容貌を侮辱してやりたいという思いにかられて」とあります。ほぉ、って感じです。

ついでながら、ヨセフスは「硫黄の火」なんて事は書いてなかったりもします。
とするとホメロスと絡めて読む必要はないのかな?

ロトの未婚の娘2人についても、婚約者が居た、と書いています。へぇと思って原文を見てみると、ロトは娘の婿達と婚約者達に急を知らせたと読めるようでもあります。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 毛利
2013/10/12 (Sat) 11:45:37

聖書の歴史に疎いのでヨセフスがフラウィウス・ヨセフスのことだという前提で書きますが(これもググりました)、彼が生まれたのは旧約聖書が書かれたよりも遥かに後ですよね。そうだとすると(すみません、ヨセフスが全然違う人/者/物ならば指摘下さい)、ヨセフスが後から旧約聖書の解釈を変更したとしても、それは乱暴な言い方をするとヨセフスによる勝手な解釈、ということになりませんか?

ロトの妻が塩になったことについても、聖書オリジナルの解釈では釈然としないからヨセフスが後から付け足しただけ、ではないかと思います。日本語の聖書=オリジナルの聖書、ヨセフスの記述=後から足した解釈、だとすると、それを並行に並べてもちょっと違うのでは?という気がします。

聖書は加筆なり変更すべき場所が沢山あります。それこそ、ざっくり割愛したい不都合な表現やストーリーもあるでしょう。そういう不条理な聖書を土台に考察してもナンセンスだという考えもありますが、それでも2000年以上引き継がれてきたからには何かしらの魅力/価値がある証拠とも言えます。

そうなると、ここはやはり原典に戻って解釈した方が良いのではないかと思います。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/12 (Sat) 20:57:31

あ、そのフラウィウス・ヨセフスです。言葉足らずですみません。ヨセフスの『ユダヤ古代誌』です。

ただ…

>彼が生まれたのは旧約聖書が書かれたよりも遥かに後ですよね。

そこが難しいところです。例えば、創世記を含むモーセ五書が口承から文字に書き起こされたのは王国時代と言われます。識字率100%に近い我々の感覚とは異なり、一部のインテリだけが文字を知っていた時代です。おそらくはソドムとゴモラの物語も、その後も長らく民間伝承として口伝えでも伝えられています。
文字にされたものも、後々の複雑な編集を重ねつつ、おそらくは最終的な編集は捕囚期だと言われています。

さらには、70人訳と比較したりするとよく分かるのですけど、これまたおそらく、書かれた物語としても様々なバージョンがあったようなのです。それらの状況は日本昔話や日本神話の伝承過程・伝承結果と似ています。

つまり、我々が原本・原典だと思っているヘブライ語版の物語は元来から唯一の版であったのではなく、伝承された多様な版の一つである可能性があるのです。そしてそれが唯一の正典本文として確定するのはユダヤ戦争によって神殿体制が壊滅した後ではないか、とも言われています。
もしそうだとすると、ヨセフスと同じ時代ということになります。

となると、
>日本語の聖書=オリジナルの聖書、ヨセフスの記述=後から足した解釈、
とは言えなくなります。

もっとも、ヨセフスがかなり自由にアレンジして書いたのも間違いないようです(それはまたアレンジが許されるぐらいに様々な版が元来存在したことを窺わせるわけです)。
そしてヨセフスや70人訳がそれ自体で注釈や注解として重要な意味を持つのも確かですが。

結局はそのうえで、我々はどう読むのか?が問われているのが「旧約」聖書なのだと思いますね。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/12 (Sat) 20:59:41

ついでみたいにもう一つネタを投下


ロトの立場をどう読むかというのも難しいところでして、

アブラハムと別れた時点でのロトは遊牧民として描かれています。もっとも、遊牧民というのも、小麦その他の生活物資を調達する都合から言えば、ある程度マチに近いところに住んだはずなのですが、少なくとも当初はソドムの中には住んでいなかったはず。

ところが、ここではマチの入口に座っています。しかも明らかに街中に建てられた家を持っています(テント住まいじゃない)。襲われた時の文言と合わせて、描かれ方としてはマチの有力者のように見えます。いつのまに街中に住むようになったのだ?遊牧民であることをやめたのか?という疑問は当然出てくるような気がします。

ロトがソドムの有力者になっていたとしても、元来はヨソ者である(創世記の言葉で言えば寄留者である)ロトが身元不明のヨソ者を泊めたのはやはりまずかったんじゃないか。怪しまれ、糾弾されて当然という解釈もあるようです。そうすると、マチの人々がロトの家を襲ってきた、という辺りをどう読むのか?どう読みましょうね?

結局は、今の時代にこの物語を読んだ時、ソドムが滅ぼされたのは罪にまみれていて神の怒りに触れたのだ、と言って済ませてしまっていいのかどうか?というところに行き着くのかもしれません。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 毛利
2013/10/12 (Sat) 23:28:40

解説ありがとうございます。

恥の上塗りになりますが、教えて下さい。イエスが読んでいた聖書=旧約聖書、で、この旧約聖書にも様々なバージョンがあったのでしょうか?私の理解では旧約聖書はイエスの居た頃には(多少の違いはあったとしても)既に統一されていて、その聖書をベースにイエスはメッセージを語っていたのではないのでしょうか?

そして、その旧約聖書は今の時代にまで脈々と受け継がれてきている、更にその旧約聖書は今のユダヤ教とも共通した物である、ということだと思っていたのですが、実はそうではないのですか?

要するに
- 今のユダヤ教の旧約聖書(ユダヤ教徒にとっては聖書ですが、敢えてそう書きます)
- イエスが読んでいた旧約聖書
- 今のキリスト教に使われている旧約聖書
は3つとも同じものではないのでしょうか?

私は、同じ物だという前提で考えていたのですが、実際には3つとも「それなりに、かなり違った聖書」だったのでしょうか?

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス URL
2013/10/16 (Wed) 17:03:51

どうも返信おそくなりました。数日集会続きだったもので。

全部いっぺんに書くとややこしいと思うので、ある程度順番に。

・現在のところ、たいていの日本語訳(旧約)聖書の原本はBHSと言われるヘブル語聖書です。これは文献学や古文書学などの研究成果の塊のような校訂済み本文です。
ここから日本語に訳されます。ラテン語訳やギリシャ語訳(他にもシリア語やらコプト語やらいろいろありますけど)からの重訳ではありません。

・BHSの本文が現在のユダヤ教聖書と全く同じ本文かどうか、現在のユダヤ教の聖書が全世界で同じ本文かどうか、は私も勉強不足で断言できません。基本的には同じハズですが、校訂と伝承とどちらを採用している、どの校訂を採用している、というズレはあると思います。

・でも、BHSの文書の順番は旧約聖書の並びじゃなくてユダヤ教聖書の順番なので、これが現在のユダヤ教聖書ということでいいのかな?
イエスが読んでいた聖書とBHSは、校訂云々ということを別にすると基本的に同じです。写本ごとの細かい違いは膨大にありますけど、文書の題名だけ同じで中身が全く違うなんて事はないようです。

・パウロや福音書記者や異邦人教会の人達が読んでいたのは、ヘブル語聖書ではなくギリシャ語訳聖書です。パウロ自身はヘブル語聖書も読めたでしょうけど…。
ということで、新約聖書のギリシャ語本文に引用されているのは基本的に70人訳です。

・ただし70人訳ではないギリシャ語訳聖書もあったかもしれないのがややこしいところです。そして70人訳聖書が元にしたヘブル語本文についてもBHSと同じ本文ではなかった可能性のある箇所がいくつも指摘されています。
また70人訳の翻訳の精度というのも、箇所によって随分とばらつきがあることが指摘されています。


結局は「同じ物」であるかないか、何を以て同じというか、違うというか、どうなんでしょう。脈々と受け継がれておりますけど、写本のたびに蓄積される間違いもありますし、元々複数の伝承がそれぞれに文字にされた経緯もあるでしょうし、同じであるか無いかの基準そのものも難しいのじゃないでしょうか。

たとえば、天理教の御筆先などは(たしか)最初からオーソライズされたものとして文字になって世に出るわけですけど、聖書の各文書は(旧約も新約も)文字となった最初の時点ではオーソライズされてない、ということがあるのでしょうね。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/16 (Wed) 17:06:13

>all

で、私の個人的見解を求められて居るんじゃないんだから、聖書学の知見を求められて居るんだから、知っている人が誰もこの談話室見ていないワケじゃないんでしょ。書いてくださいな。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - 毛利
2013/10/16 (Wed) 22:36:39
トマスさん、お忙しい中、ありがとうございます。

今回のソドムとゴモラについては旧約聖書の箇所ですので、70人訳の新約聖書まで話を広げなくても良いかと思いました、が、参考にはなりましたのでありがとうございます。

さて、ここで私が疑問なのはヨセフスと旧約聖書の関係でした。トマスさんの説明によりますと、ヨセフスは旧約聖書をベースに色々と付け足しをしている、言わば亜流のような印象を受けております(亜流という表現が不適切でしたら、改訂版、或いはヨセフスの解釈を加えた版ということでしょう)。

そうだとしたら、やはりオリジナル(何をオリジナルと呼ぶのか、当時の聖書の完璧な原本が無い以上、「現時点」での旧約聖書との差異は多かれ少なかれあることは承知していますが、やはり「現時点」の旧約聖書がオリジナルに限りなく近いと解釈するのは妥当ではないでしょうか)に戻るべきではないか、というのが私の考えです。つまり、理由は何であれ後ろを振り向いただけで塩にされてしまったロトの妻、そして、少しでも善良な市民が居れば滅ぼさないと神が誓ったにも関わらず滅ぼされてしまったソドムとゴモラ、そこに焦点を当てる方が正しい論法ではないかと思うのです。

一見すると確かに納得いかないですよね、いくら何でも10人でも良い人が居れば救うと言った神が何故街を滅ぼしたのか。しかし、(私の最初の投稿に話が戻りますが)私の周囲を見渡してみても、私自身のことを振り返ってみても、間違いなく「善良な市民」を探しだすのは非常に難しいです。人は皆、罪人である、とか、そのような宗教がかったことを言うつもりは毛頭ありません。現代の人が定めた法律に違反することをした人、という意味ではなく、もっと根深い部分で人は「醜い心」を抱いている、だから「何も悪いことをしていないのにどうして私がこんな苦しいことを味わうの?」というのは、あまりにもおこがましいのでは、という気持ちになります。すみません、先に書いたことと同じことを書いていますが、私が素直に感じたことを書いてみました。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/17 (Thu) 22:51:00

ということで、毛利さんの感想へのレスも含めて、できるだけ多くの方に何か書いていただけると盛り上がるような気がします。基本的にとても刺激的な箇所ですから。


来たついでにもう一つネタを投下。
モアブとアンモンの命名譚も一癖あるようでして、先のレスでも書きましたけど、創世記の物語が文書化されたのは王国時代というのが定説でしょうか。もちろん、それ以前に口伝の時代があり、それ以後にも口伝され、また文書も一通りではない。としても、文書化された時代の状況が物語の背景に見え隠れしている、読み取ることができる、と考えられます(ここまで前置き)。

旧約の他の文書の記述を見ますと、モアブにしろアンモンにしろ、王国時代の関係良好な隣国(民族)とは言いかねます。それなのにアブラハムの子孫であるイスラエルから見た時、極めて近い親戚であるはずの甥っ子ロトの子孫である、と書かれているのが面白いところかもしれませんね。仲が悪いなら悪いなりに、親戚でも何でもないことにするとか、もっと遠い親戚にするとか、何か他にも書きようがありそうな気がします。

近いけど忌避したい(忌避すべき?)存在ということでしょうか?


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/23 (Wed) 12:28:55

動きがないですね。

モアブとアンモンのことをもう少し考えてみたのですが、

微妙なのは、一方で、ダビデの曾祖母ルツはモアブ人とされているわけで、さてもモアブとの関係は一筋縄ではいかないと言うことですね。先月のみんたたで出てきたバテシバがヘト人だろうというのは推測ですが、ルツは明記してあるわけです。

ところで、ロトの娘にしても、孫にしても、この記事で呪われているわけではない、というのも興味深いところです。実際、アブラハム物語の後ろの方では、彼らもアブラハムによって祝福されているようです。

ひょっとしたら、ダビデの近い先祖にモアブ人の女性が居たことが否定の仕様のない出来事だったというのが先にあって、忌避ばかりしていてはいけないよ、ってんでロトの物語に手が入ったのかもしれません。ただの思いつきですので、物語の編集史としては全く逆方向だったりまるで見当違いだったりする可能性もありますけど。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - tomita@iChurch.me
2013/10/25 (Fri) 16:26:04

塩の柱っていうのは、死海の塩柱でしょうねえ。
なぜ、死海の南側には、死の結晶の柱がたくさん立っているのか。
それは、ソドムとゴモラが滅亡した時、後ろを振り向いて塩にされてしまった人たちなのさ……という原因譚なんでしょうね。

そういう昔話以上のものを、ここから読み取るのがぼくには難しいんですが……

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - tomita@iChurch.me
2013/10/25 (Fri) 16:28:08

ただ、「悪くない」人間などいるわけがない、というのは、確かにそうだと思いますね。
人間のほとんどは小悪党ですよ。
そして、その小悪党どもを、神は裁かないんだな。
死後の世界は知りませんが(といっても、そんなものはないだろうと思っていますが)、現世において小悪党が裁かれ、滅びる兆しもありませんね。
仕方ないのかなと思います。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/25 (Fri) 22:35:07

>原因譚

結局はたしかに原因譚でしょうねぇ。
どうも私はそういう昔話の中に、民俗誌だとか民族史だとかを読み込んでしまうクセがありますね。個人的にはそのあたりを行間に読むのが旧約の面白さなんですが。


ところで、
ヤハウェは最初からロトとその家族は救出するつもりだったんでしょうか?
>神はアブラハムを御心に留め
なんて言葉が29節にはありますけど…。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - masaki tomita
2013/10/28 (Mon) 23:03:30

民族史……というのは、細かく考えてゆくとそういうところにも関係は必ずあると思います。
まあ広い意味では原因譚なんだけど、あの民族とうちんとこは、なぜこういう関係になっているのか、あの民族はどういう位置づけなのか、というようなことを語るための物語なんでしょうね。

ロトの家族ですか……でも結局は助かっているんだし、全てが神の御心ということになれば、やはりロトを助けたのも神の意志だったということになるのではないでしょうか。

Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - トマス
2013/10/30 (Wed) 22:04:51

え~と、いやそこじゃなくてですね、

「神はロトとその家族を心に留め、」
ではなくて
「神はアブラハムを心に留め、」
と書かれているということは、これはひょっとするとアブラハムが食い下がったものだから「あ~これはロトは助けとかんとマズイかな?今後もアブラハムには言うこと聞かさんといかんのだし、ちょとここらでアブラハムに恩を売っておこうかい」とか考えたんだろうか?なんて妄想してしまったのであります。結局は助けたけど、心に留めたのはロトじゃなくてアブラハムだったわけですから。

こういう読み込みをすると民族史もなにも在ったもんじゃないですけどね。


Re: 10月のみんたた「ソドムとゴモラの滅亡」 - tomita@iChurch.me
2013/10/31 (Thu) 21:07:38

ああ、なるほど、まあ物語として楽しんで読むぶんには、それでいいんじゃないかなあと思いますけど。


 




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