sayaka chapel
神さまからあずかったもの

2012年1月22日(日) 
 某教会・こどもの教会 主日礼拝説教

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聖書:マタイによる福音書25章14~28節(口語訳:新約p.41-42)

 また、天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラント与えて、旅に出た。五タラント渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントもうけた。しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。だいぶ時がたってから、これらの僕の主人が帰ってきて、彼らと計算をしはじめた。すると、五タラントを渡された者が進み出て、ほかの五タラントを差し出して言った、『ご主人様、あなたはわたしに五タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに五タラントもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかばかりのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。二タラントの者も進み出て、言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。一タラント渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所から刈り取り、散らさない所から集める酷な人であることを承知していました。そこで恐ろしさのあまり、行って、あなたのタラントを地の中に隠しておきました。ごらんください。ここにあなたのお金がございます』。すると、主人は彼に答えて言った。『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。それならわたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。さあ、そのタラントをこの者から取り上げて、十タラントを持っている者にやりなさい』。
 
聖書: 同 上 (本田哲郎訳)

 「ある人が旅に出るにあたって、しもべたちを呼んで自分の財産をゆだねた。それぞれの能力に応じて、一人には五億円、一人には二億円、一人には一億円をわたして旅立った。さっそく、五億円もらった人は、出て行って、それを使って働き、ほかに五億円もうけた。同じように、二億円もらった人は、ほかに二億円もうけた。しかし、一億円もらった人は、行って地面をほり、主人の金を隠しておいた。
 だいぶ時がたって、主人が帰ってきて、しもべたちと清算した。五億円もらったしもべがやってきて、別に五億円差し出して、言った。『主よ、あなたは五億円わたしにわたされましたが、見てください。ほかに五億円もうけました。』主人はそのしもべに言った。『よくやった。忠実な良いしもべだ。おまえは小さいことに忠実であったから、多くのものを任せよう。主の喜びを共にしてくれ。』次いで、二億円のしもべがやって来て、言った。『主よ、あなたは二億円わたしにわたされましたが、見てください。ほかに二億円もうけました。』主人はそのしもべに言った。『よくやった。忠実な良いしもべだ。おまえは小さいことに忠実であったから、多くのことを任せよう。主の喜びを共にしてくれ。』
 また、一億円のしもべもやって来て、言った。『主よ、あなたがきびしい方で、まかないところから刈りとり、広げないところから集める方だとわかっていましたので、こわくて、あなたの一億円を地中に隠しておきました。ほら、あなたのものを受けとってください。』すると、主人はそのしもべに言った。『威圧的で、臆病なしもべだ。私がまかないところから刈りとり、広げないところから集めると分かっていたのだろう。それなら、わたしの金を両替屋にあずけておくべきだった。そうすれば、わたしが帰ってきたときに利息つきで返してもらえたのだ。さあ、その一億円をこのしもべから取り上げ、十億円持っている者に与えなさい。』」

 


 今読んだマタイによる福音書には、イエスさまが語ったこんなはなしがのっています。よく「タラントのたとえ」と呼ばれているお話しです。
 ある大金持ちの人が旅に出ました。旅に出るときに、自分のお金を三人の召使いに預けて、そのお金を使って、仕事をしてお金を増やしなさいと言いました。ある人には五タラント、ある人には二タラント、ある人には一タラント預けました。タラントは今で言えば一億円くらいでした。たいへんなお金です。
 五タラントの人と二タラントの人はすぐに出て行って、預かったのと同じだけお金を稼ぎました。でも、一タラントの人は仕事をしないでお金を地面に埋めてしまいました。お金を預けた大金持ちの人は恐ろしい人で、もし仕事に失敗してお金をなくしてしまったら恐い目にあるかもしれないとこわくてこわくて預かったお金をつかって仕事をすることができませんでした。
 お金を地面に埋めたというのはおかしなような気がするけれど、イエスさまの時代にはお金を地面に埋めておく、というのがいちばん安全なお金のため方でした。銀行屋さんもあったけれど、銀行屋さんもそのお金を持って逃げてしまうかもしれないからです。
 それからだいぶたって、お金持ちの人が帰ってきて、召使いたちにどれだけお金を増やしたかききました。五タラントの人も、二タラントの人も預かっているお金を同じだけ増やしたので、「よくやった。」とほめてもらえました。
 でも、一タラントの人は預かったお金を地面から掘り起こして「御主人様がこわい人でお金をなくしてしまったら大変だから何もしませんでした。」と言ってそのまま返しました。そうしたら、大金持ちの人は怒りました。「こわい人だとわかっていたのにどうしてやらなかったんだ?せめて銀行屋さんに預けたら少し多くなってかえってきたのに。」そうして、お金持ちのひとは、その人が預かっていた一タラントを取り上げて、最初に五タラント預けた人に渡してしまいました。

 わたしたちにはそんなお金はないけれど、お金よりよいものをたくさん神さまから預かっています。お父さんやお母さんや家族も、友達も、神さまからわたしたちに預けられたよいものです。みなさんには得意なことはありますか?それも神さまから預かっているものです。「え~。がんばってできるようになったから自分のものだよ。」と言ってみても、その「がんばる力」をくださったもの神さまですからやっぱり神さまのものです。また、その預かったものを「こわがらないでつかってほしい」と神さまは思っています。失敗してもいいから、使わないで地面に隠すようなことはしてほしくないと言っています。
 何よりもわたしたちには自分では絶対につくったとは言えないものを神さまから預かっています。それは「命」です。わたしたちみんなに同じように命が与えられていて、神さまと他の人を大切にして欲しいと神さまは願っています。生きている間も、いつか命を神さまにお返しして天国に行くときにも、神さまから「よくやった」と言ってもらえるように、預かったものを隠してしまわないように、なりましょう。

 お祈りします。
 すべての命の源の天の神さま、今朝もこうしてみんなで集まって、あなたのことを考えるときを与えてくださったことをありがとうございます。わたしたちがあなたからお借りしているものを無駄にすることなく、あなたとすべての人を大切にするために、使うことができますように。あなたからお借りしている命を大切にすることができますように、お導きください。この祈りを尊き救い主、イエス・キリストの御名によってお祈りします。
 アーメン。



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