sayaka chapel

かみさまのイメージ

2013年6月23日(日) 
某教会 主日礼拝 子ども説教


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聖書……マタイによる福音書23章9節(新共同訳:新約)

 また、地上の者を『父』と呼んではならない。あなた方の父は天の父おひとりだけだ。


 

 今度から、月に一回、子どものお話をすることになりました。よろしくお願いします。
  
 みんなは、お祈りするとき、どんな言葉でお祈りを始めますか?神さまへの呼びかけというか、「神さまこれからお祈りしますからきいてください」と思って「神さま」のことを呼ぶんだけど、きっとみんなのおじいちゃん、おばあちゃん、お父さんやお母さんは「天の父なる神さま」とか「御在天の父なる御神様」とか、そういう風にお祈りしてるんじゃないかなと思うんだけど。「御在天の父なる神様」ね、かっこいいね。かっこいいお祈りだと思うんだけどね。子ども会の大人の人は「天の神さま」とか「神さま」と神さまのことをお呼びしてからお祈りしています。S先生は「愛する神さま」って言ってるよね。お祈りする人それぞれに「神さまってこういう方です」っていうイメージがあって、それがそういう言葉になって現れているんだと思います。

 それこそみんなのおじいちゃんやおばあちゃんが「父なる神さま」ってお祈りしてるくらい、もっともっとずっと前からいままでいろんなひとが「父なる神さま」ってお祈りしてたんだけど、それは、イエスさまが神さまのことを「お父さん」と呼んでいたし、「わたしたちの本当のお父さんは天の神さまですよ。」と教えていたみたいだと聖書に書いてあるからです。イエスさまのいた時代は、ローマの皇帝が「父」とか「救い主」と呼ばれていました。イエスさまやお弟子さんたちは、皇帝やローマのお国に逆らう人を十字架につけて殺してしまったり、貧乏な人から無理矢理税金をとって、ごはんが食べられなくなってしまうようなことをするような、恐くて残酷で悪いローマの皇帝は「お父さん」じゃありませんよと教えてまわっていました。わたしたちが「お父さん」と呼ぶべき神さまであって、その神さまは、優しくて頼りがいがあって、困ったときには助けてくれる方ですよ、と病気を治したりいっしょにご飯を食べたりしてとかいろんなことで伝えてまわっていました。だからイエスさまはローマのえらいひとに嫌われちゃって殺されちゃうんだけどね。

 でもね、聖書全体を見たら、神さまを「お父さん」って呼んでたり、書いてたりするところって、意外に少ないんだって。イエスさまもきっと読んだり聞いたりしてたと思うんだけど、わたしたちが今「旧約聖書」って呼んでるところには、神さまのことをいろんなたとえをつかって表わしてます。戦士とか勇者とか王様とかライオンとか強い男の人みたいにかっこいいイメージで神さまのことをいうこともあれば、赤ちゃんがお腹の中にいるお母さんとか、小熊をとられちゃったお母さんのクマさん、羽を広げている雌鳥とか女の人のイメージで描かれていたり、風とか火とか太陽とかそういう自然のものに例えているところとか、もうびっくりするくらいいろんなたとえを使って神さまのことをいっています。旧約聖書をつくったユダヤの人たちは、本当に真面目な人たちだと思うんだけど、この世にあって、見えたりさわったり聞いたりしてわかるものは神さまじゃないっていうことを徹底的にやった人たちでした。でもそれじゃ神さまってどんな方?っていうのが伝えられないから、今のわたしたちから見たらびっくりするくらいいろいろな表現をつかって神さまのことを伝えています。いっぱいいっぱいいろんな言い方をして、神さまをひとつのイメージに押し込めないようにしました。一つのイメージで「これだけ」ってなっちゃったら偶像崇拝になっちゃって、人間に都合のいい神さまを勝手につくっちゃうことになっちゃいます。そうしないようにがんばったのがユダヤのひとたちでした。

 世の中にはいろんな人がいて、神さまのことを「お父さん」というのがいやだなと思う人がいます。みんなのお父さんやお母さんはいいお父さんでいいお母さんだからそんなことはないだろうけど、世の中には「虐待」といって子どもの世話をちゃんとしなかったり、子どもによくないことをするお父さんやお母さんもいます。自分のお父さんに嫌なことおされた人は神さまのことを「お父さん」と呼べないよね。じゃあ「お母さん」って呼べばいいかといったらこれまたお母さんに嫌なことされた人は神さまのことを「お母さん」と呼ぶのもいやだなあと思うわけで、呼び方を変えればいいってわけでもないよね。爽歌さんも神さまを「お父さん」というのも「お母さん」というのもなんか嫌だなと思っていて、ずっとただ「神さま」って呼んでました。なんかいい呼び方あればいいなあと探してました。

 爽歌さんは、お祈りするときいつも「命の源である神さま」とお祈りしています。これもね、旧約聖書の神さまのお名前で、ユダヤの人たちは神さまのお名前をそのまま読むのはダメだよねと思って、もう読み方のわからないお名前なんだけど、そのお名前のもともとの意味は「命」なんじゃないかと言われています。すべての命を造った神さま、これ聞いたとき、なんかいいなと思って、ずっとそれから「命の源である神さま」ってお祈りしています。
 みんなもね、神さまはこんな方だよ~ってお祈り見つけたら、ぜひ爽歌さんやまわりの人に教えてあげてくださいね。

 お祈りします。
 すべての命の源である神さま、御名をあがめて賛美します。
 神さまは、本当は人間には言い表せる方ではありません。そして地上には、あなたをたとえるものがあったとしても、あなたはそれを越えるものであって、あなたそのものではありません。神を一つのイメージに押し込めないユダヤの人たちの知恵に、わたしたちが学ぶことのできるようにしてください。多様な神の表現からわたしたちが互いに認め合い、豊かさを分かち合い、また、楽しさを見いだせるようにしてください。
 この祈りを、あなたの知恵の使者である、イエス・キリストの御名によって祈ります。
 アーメン。


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