孤独のメッセージ

2005年2月18日(金)同志社香里高等学校ショート礼拝奨励

説教時間:約7分……パソコンに取り込んでからゆっくりお読みください。

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聖書:ルカによる福音書 22章39−46節(新共同訳)

  イエスはそこを出て、いつものようにオリーブ山に行かれると、弟子たちも従った。
  いつもの場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。そして自分は、石を投げて届くほどの所に離れ、ひざまずいてこう祈られた。
  「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行なってください。」
  〔すると、天使が天から現れて、イエスを力づけた。イエスは苦しみもだえ、いよいよ切に祈られた。汗が血の滴るように地面に落ちた。〕
  イエスが祈り終わって立ち上がり、弟子たちのところに戻って御覧になると、彼らは悲しみの果てに眠り込んでいた。
  イエスは言われた。「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らぬよう、起きて祈っていなさい。」

Message in a bottle

  ぼくが高校生のとき、世界中でこんな歌が大ヒットしました。

The Police "Message In A Bottle" song by STING

The Police
"Every Breath You Take - The Singles"
(p)&(c) 1986 A&M Records, Inc.

Just a castaway
An inland lost at sea
Another lonely day
No-one here but me
More loneliness
Than any man could bear
Rescue me before I fall into despair
     I'll send an SOS to the world
     I'll send an SOS to the world
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     Message in a bottle
A year has passed since I wrote my note
But I should have known this right from the start
Only hope can keep me together
Love can mend your life
But love can break your heart
     I'll send an SOS to the world
     I'll send an SOS to the world
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     Message in a bottle
Walked out this morning
Don't believe what I saw
A hundred billion bottles
Washed up on the shore
Seems I'm not alone in being alone
A hundred billion castaways
Looking for a home
     I'll send an SOS to the world
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     I hope that someone gets my
     Message in a bottle
Sending out an SOS (repeat and fade)
(C)1979 Virgin Music(Publishers)Ltd. in the U.S.A. and Canada by Virgin Music, Inc.

  これは、The Police(ザ・ポリス)というイギリスのグループによる"Message In A Bottle"という曲です。日本では「孤独のメッセージ」というタイトルで売り出されました。
  歌詞を日本語に訳すと、こんな感じになります。

     無人島に流れついて、ひとりぼっち
     いつまで待っても、自分ひとりしかいない
     耐えることのできないほどのさみしさ
     絶望してしまう前に、誰か助けてくれないか
         ぼくはSOSを世界に流そう
         ぼくはSOSを世界に流そう
         誰か拾ってくれないか
         誰か拾ってくれないか
         誰か拾ってくれないか
     1本のボトルに入ったメッセージを


ここまでが1節です。そして2節……。

     ぼくがその手紙を書いてから1年がたった
     でも、ぼくは最初からわかっているべきだった
     希望だけがぼくを癒してくれること
     愛だけが君の人生を立て直すこと
     でも、愛は君の心を傷つけることもあるけれど


そして、3節……。

     今朝、海岸に出ると、信じられないものが目に入った
     1000億本ものボトルが海岸に流れ着いている
     どうやらぼくは孤独でありながら孤独ではないらしい
     1000億人のひとりぼっちが居場所をさがしている
         ぼくはSOSを世界に流そう
         ぼくはSOSを世界に流そう
         誰か拾ってくれないか
         誰か拾ってくれないか
         誰か拾ってくれないか
     1本のボトルに入ったメッセージを」

「ひとりぼっち」がおおぜいいる

  この曲が大ヒットしたのは、「自分は結局ひとりぼっちなんだ」と感じている人が、実は世界中にものすごくたくさんいて、「君は実はほんとうの意味でひとりぼっちではないんだよ」「同じようにさみしい人がたくさんいるんだよ」ということを教えてくれる、福音の歌だったからだと思います。
  そして、じっさいたくさん売れたのは、それだけ世の中にさみしい人が多いからだろうと思います。
  ここにいるみんなの中で、「自分はひとりぼっちではない」ということを、自信を持って言える人は幸せだと思います。
  けれども実際には人間というものは、本当に自分の人生の課題に立ち向かわないといけなくなったときには、最終的には一人で戦わないといけません。これは、みんながこれから1年1年、歳をとっていくごとに、そういう要素が強くなります。

  今日、最初に読んでいただいた聖書の箇所では、イエスは自分の仲間や弟子たちと離れて、たったひとりで山に登って、祈り、帰ってきてみると弟子たちは眠りこけている。
  そんな風に、「自分の気持ちなんて誰もわかってくれないんだ」と感じるときが、これからみんなにも必ず訪れます。

  みんなが必ず自分がひとりぼっちだと悟る。でも、「『ひとりぼっちだ』と思っているのが、自分ひとりではなくて、実は『みんな』だったんだ」と気づくことから、本当の優しさや思いやりというものが生まれてくるんじゃないかと思います。
  さみしさから目をそらす仲良しごっこではなく、本当に人の孤独というものを受け止める優しさの上にたつ、真の友情を、どうか育ててください。
  お祈りしましょう。

祈り

  神さま。
  ここにいる一人ひとりを、愛してください。
  ここに、ひとりぼっちで苦しんでいる者がおりましたら、どうか神さま、そばにいてください。
  互いにひとりひとりを決して見捨てない、わたしたちであらせてください。
  イエスの名によって祈ります。
  アーメン。

  ※実際に話されたメッセージでは、時間の都合上、音楽は1節だけを流し、歌詞の紹介も2節の部分をカットした。

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