ほんとうに欲しいもの

2007年12月6日(木) 同志社香里中学校 ショート礼拝奨励

説教時間:約7分……パソコンに取り込んでからゆっくりお読みください。

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聖書:コリントの信徒への手紙 4章18節 (新共同訳・新約)

  わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。

アドヴェンチャー

  12月2日(日)日曜日、つまりこの前の日曜日から、キリスト教では「アドヴェント」という季節が始まっています。「アドヴェント」というのは、クリスマス・イヴの前の4つ前の日曜日から始まり、クリスマス・イヴで「アドヴェント」が終わり、クリスマスの季節が始まります。西洋などのキリスト教世界ではクリスマスは1月6日まで続きます。日本では12月25日になると、さっとクリスマス用品は片付けて、お正月の飾り付けに変えたりしますが、それとは違って、クリスマスそのものが新年のお祝いなんですね。
  この今の「アドヴェント」というのは、ラテン語でもともと「やってくる」という意味の言葉なんですね。クリスマスが「やってくる」のを待つので「アドヴェント」と言います。よく、冒険ものの映画やゲームなどを「アドヴェンチャー」と言ったりしますが、あれはこの「アドヴェント」という言葉が語源になっています。

いちばん欲しいもの

  ところで、アドヴェントを待って、いよいよクリスマス・イヴを迎えたとき、みなさんはプレゼントをもらったり、あげたりすると思います。そういう相手がいないんだという人は、クリスマスなんて面白くもなんともないイベントかも知れませんが、そういう時には、お父さんやお母さん、あるいは兄弟姉妹にプレゼントを何か考えてあげたらいいんじゃないかなと思います。
  みなさんがいちばん欲しいのは何でしょうか。欲しいものといえば、何が思い浮かぶでしょうか。
  最近、小学生を対象にした調査で、小学生がいちばん欲しいものというのをテレビやラジオで報道していました。いまどきの小学生がいちばん欲しいものは「時間」、特に睡眠時間、あるいはボーっとできる時間がいちばん欲しいとのことでした。みんなもこの学校に入るために受験勉強をした時は、そんな気分だったかもしれませんね。
  次に欲しいものは「お金」でした。日本は豊かだと言いますが、小学生の時代から「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っているのは、ひょっとしたら本当は豊かではないのかもしれませんね。お金では買えない値打ちのあるものもたくさんあるけれど、そういうことに気づかせてもらえる環境にないのかも知れません。

賢さが欲しい

  ぼくの知っているある牧師が、一時期カナダの教会に赴任したときに、ある村の小学校の先生として働いたときの話を聞いたことがあります。
  カナダのある村の小学校で、その牧師は「みんながいちばん欲しいものはなあに?」と聞いたそうです。
  すると、ある子どもは「賢さ」が欲しいと言いました。また別のある子どもは「優しさ」が欲しいと言ったそうです。「優しさ」に飢えているんじゃなくて、「人に優しくする心」が欲しいということなんですね。
  そういう目に見えないもので、無限の広がりのあるものを欲しいと言っているわけですから、それは本当の意味の欲張りなのかも知れないな、と私はそれを聞いていて思いました。
  何を欲しいと思うかで、その人の性格や深みがわかると思います。「賢さ」や「優しさ」を欲しいと思える心がうらやましくも思いました。
  みなさんがクリスマスに欲しいものはなんでしょうか? 見えるものでしょうか? 見えないものでしょうか?
  お祈りします。

祈り

  愛する天の神さま。
  私たちが心豊かに、アドヴェントの時を過ごし、クリスマスから新しい年を迎えて生きてゆくなかで、高い志をもって自らの道を進むことができますように。
  主の御名によって祈ります。
  アーメン。

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