by Br. Thomas 02/25/2004
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聖書:ヨハネによる福音書15章12〜13節(口語訳p.167)
わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。
山下達郎といいますと、みなさんにはすでに一時代昔のミュージシャンというイメージになるのかもしれません。確かにここ数年は新しい曲が次々と出てきてヒットチャートの上位にあがってくるということはないようです。
しかしつい最近彼の「パレ−ド」がカバーされています。原曲は76年のアルバムといいますからもう30年近くも前の曲になります。それからやはり最近彼の「蒼氓(そうぼう)」という曲が、これはシングルカットされていないので知らない人も多いかもしれませんが、あるクレジットカードのCMに使われていました。
その山下達郎の曲で誰でもが知っている曲、一番知られている曲というと、おそらく「クリスマス・イブ」でしょう。ここでアカペラで歌えたらいいのですが、私はそんなことできませんので、やめておきます。
彼自身があるCDにつけた解説によりますと、最初の5年ほどはなかなか売れなかったのが、1988年から4年間JR東海のCMに使われて爆発的にヒットして以来、ロングヒットを続けている、のだそうです。
ところがこの曲、一昨年のクリスマス以来、いっこうに出てこなくなりました。
ところで、3年前にブリリアントグリーンが「angel−song イブの鐘」を出したのはみなさん記憶に残っていますか?
ボーカルの川瀬智子が天使の羽を背中に付けて歌っていたのですが、何やらあれは会社がお金を出してくれなかったので自前で作ったら60万円ほどしたとか何とか。その時にはインタビューで自分たちの曲も「クリスマス・イブ」のように息の長い曲になってほしい、と答えていましたので、3年前にはまだよく流れていたはずです。
ところが、一昨年のクリスマスシーズンに、たしかリップスライムだったと思いますが、この曲をラップにアレンジしたバージョンを出しまして、なぜかそれ以来、オリジナルの方がパタリと出て来なくなりました。
私は実はラップは好きではないので、なんじゃい、あれは、オリジナルが丸つぶれになるじゃないか、と思いつつ聞いていたのですが、それより何よりオリジナルの方が出てこなくなったことを非常に寂しく思っています。
オリジナルの「クリスマス・イブ」が15年に渡ってクリスマスの定番ソングであったということは、それだけ多くの人に世代とか世相とかを越えて、支持されてきていたということでありましょう。それだけ多くの人を引きつけ続ける何かがあったということでありましょう。
ところで、キリスト教式のお葬式に参列したことがありますか。たいていはその中で亡くなった人の好きな聖句や讃美歌が紹介されます。特に讃美歌ですと、その人の好き
な讃美歌(故人愛唱歌)として全員で歌ったりします。いかにもその人の個性や人生をしのばせる聖句や讃美歌である事が多いです。同時にその聖句や讃美歌にはその人を引
きつけ続ける何かがあったのでありましょう。
学校の礼拝ではよく創立者の愛唱聖句が使われますが、卒業するまでにはそのいつもの聖句に加えて、一人一人が自分の好きな聖句や讃美歌を見つけてほしい、と思います。その聖句やその讃美歌がいつも自分と共にある、そのことがいつか自分の支えとなったり、慰めとなったり、喜びとなったり、あるいは思いがけない発想の転換をもたらしたりする日が来ると思います。
今日の聖句ですか。もちろん、私の好きな聖句の一つです。
御在天の父なる神様
私たちがいつもあなたの御言葉と共にあるように守り導いてください。私たち一人一人の心にあなたの御言葉を響かせてください。あなたの御言葉を刻みつけてください。
そして自分の生きる道を指し示す御言葉を与えて下さい。
この祈りを主イエス・キリストの御名によっていのります。
アーメン
[参照CD]
山下達郎 TREASURES
the brilliant green Los Angeles
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