『世界にひとつのプレイブック』(Silver Linings Playbook)2012年

双極性障害(躁鬱病)の主人公が、自分に負けず劣らず精神に問題を抱えた女性と出会い、すったもんだしながら愛を手探りで見つけてゆく物語。

原題は「The Silver Linings Playbook」。silver liningというのは直訳すると「銀色の裏張り」のことで、洋服の裏地のこと。それが転じて「雲の上には銀色の裏張りがある」という言い回しになり、「幸福の兆し」という意味のことわざなのだそうです。ですからこの映画のタイトルは「幸福の兆しのプレイブック」ということですね。

冒頭からしばらくの躁状態の発作を抑えられない主人公(パット:ブラッドリー・クーパー)の暴れっぷりは、観ていて少し辛かったです。

しかし、友人の妻の妹(ティファニー:ジェニファー・ローレンス)と出会った瞬間から何かが変わってゆきます。何であれ一緒に何かを協力してやる仲間ができるということは癒しにつながるということを知らせてくれます。

パットのお父さん(ロバート・デ・ニーロ)も明らかに病気(笑)。この家族のゴタゴタは結構笑わせます。

そして、つくづく一流の俳優というのは凄いものだなと思わされますね。病気の描写がとてもリアル。薬についての会話が、まさに「わかる」必ずこうなるという感じ。俳優も監督も徹底的にリサーチして細部を作り込むんでしょうね。

『恋愛小説家』でも同じことを感じましたが、病を抱えた人が愛を見つけて癒される物語には泣かされます。この物語のラストにもやっぱり泣かされてしまいました。誰もが愛を求めて、また愛さずにはおれないのです。

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