『大笑い!精神医学』内海聡著・めんどぅーさ画(三五館、2012、¥1,200-税別)

精神医学を全否定。薬で心は治せない。むしろ精神薬は人を殺す。精神医療に真っ向から挑む警告の書。

精神医学、精神科の医療というものを真っ向から全否定しています。

本書の基本的な立場は、心の病というものは、何かに依存せずに自分で立ち向かってゆくものであり、治る治らないのものではないというものです。

精神科の診断は問診だけで行われ、医師の主観でどうにでもなり、診る医者によって診断名が全く一定しない、実にいい加減なものであること。

精神薬は基本的に麻薬であり、依存性が強く、副作用も禁断症状もひどく、長い目で見れば心身を破壊するだけのものでしかないこと。

現在行われている心の病やストレスチェック、発達障害や引きこもりなどの診断には何の根拠もなく、それらの症状と呼ばれているものは、原因があって起こっている正常な人間の反応であること。

そして、何より薬や医師の権威で自分の心の問題が解決するなどという考え自体が誤りであることが力説されています。

私自身、精神薬の副作用で内科系の臓器までダメージを受け、その一方で双極性障がいが少しもよくならず、かえって苦しみが増す十数年を送り、減薬治療で復活しつつあるので、本書の言わんとするところはわかります。

ストレスへの弱さや自分の心のこじれは薬では解決しないと割り切り、自分の心の問題はあらゆるものへの依存を断ち切って、自分で解決しなければならないという提言は厳しいものではありますが、真実の一面もあると思います。

ただし、この本では発達障害についても全否定、あるいは精神医療以外とは畑違いであるワクチンについては反対派であり、そこは越境しての発言であると捉えられる部分もあります。

ですから、書いてあることを全てを鵜呑みにするのではなく、あくまで精神医学界の薬漬け医療に対する告発の書として受け止め、もし今「自分は薬漬けになっているのかもしれない」と思い当たる人は、よく自分の状況を見つめ直すには良い、そのような本ではないでしょうか。

マンガと文章のコラボで大変読みやすくわかりやすい本です。手にとってみることをおすすめします。